ジョイフルこぼれ話

【第2話】
今から5、6年前の出来事なのですが、僕の生まれ故郷である兵庫県のあるホールが、ザ・ジョイフルブラスを会館自主公演に呼んでくれた事がありました。当日は、会館の方の御努力で一般の方々、地元吹奏楽部の中学生・高校生など、たくさんの方々が来てくださいました。そしてその中には、僕の懐かしい友人や、お世話になった先生方なども足を運んでくれていました。
その時のコンサートのオープニングで、ジョイフルはちょっと変わった演出をしました。それは、幕を25cmぐらい開いた所で止めて、その隙間から楽器のベルだけを客席側に向けて吹くというものでした。ステージの中の明りは消してあるので、客席から見るとほんのちょっと開いた幕の隙間から楽器のベルがニョキニョキッと出て来る異様な光景。そして、そのまま一曲演奏という段取りにしました(ドラムはスネアドラムだけを直に床に置き、スティックを持った手が出てきてそれを叩くというもの。チューバはベルが大きいので幕の内側に置いたままで、前から見るとベルの下半分が見えている状態)。
幕の中ではまるで匍匐前進(ホフクゼンシン)をしながら吹く感じ。チューバに至っては床に寝かせ、それに覆い被さるような状態。リハーサルの時は笑ってしまってまともに音が出ませんでしたが、冷静に前で聴くと、これがすごくおもしろい!しかも、きちんとジャズの曲を演奏するのだからイカしてる。で、「よーし」とばかりに張り切って、いざ本番。
案の定、幕が少しだけ開き「ニョキッ」と4本のベルとスネアドラムが出た時にはどよめきと笑いが・・・。ドラム奏者がスネアドラムを叩き出したら「ウワー!」という歓声。しめた! 掴みバッチリ! これはいける…。と、思った次の瞬間、な・何と! 僕はフルトーンで飛び出してしまいました。「ドッヒャー!!!」
打ち合せではドラムが8小節あってから吹き始めると決めていたのですが、勘違いした僕は4小節でおもいっきり吹き出してしまいました・・・。今、思い出しても冷や汗が・・・ウー。でも、そういう時の飛び出しっていい音するんだよなぁ〜。他で言わんといてや!(by 橋本 佳明)



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